昨日、夕食用にベーコンの燻製をしました。
夕食には、作った量の半分をスライスし、ソテーしていただきました。残ったあと半分は、今日の朝食に。
ベーコンは作るのに時間がかかって面倒くさいので、正直買ってきたほうが早い。けど、自分でいろいろ作ってみたくなる性格なので、興味を持ったらとりあえず1回作ってみています。ベーコンはこれまで、なんどかリピートして作っている食材の一つです。
自家製ベーコンをソミュール液で作る手順
今回の作り方は知人に教えてもらった方法です。
- 「ソミュール液」と呼ばれる漬け込み用の液を作る
- ソミュール液と豚バラ肉とジップロックに入れて、冷蔵庫で2週間漬ける
- 豚バラ肉の表面を軽く洗って、キッチンペーパーで水気を拭く
- 豚バラ肉を、フライパンで表面を焼き色がつくまで焼く
- チップを入れた燻製鍋に豚バラ肉を入れて火にかけ、15分燻製する
ソミュール液の材料は、水と、クレイジーソルトと、てんさい糖です。メモが残っていないので分量はわかりません。ごめんなさい。
自家製ベーコンの作り方の違い
これまで何度か塩漬けでベーコンを作ったことがありますが、ソミュール液を使ったのは今回が初めてです。
塩漬けの場合、豚バラ肉に塩やスパイスをまぶして、キッチンペーパーや吸水シートにくるんで、2週間漬けこみ。
漬け込んだ後は、2~3時間水につけて塩抜きをしてから、火を通して燻製します。
これはこれで美味しいし塩漬け中は放置なんですが、塩抜きはこまめに水を替えなければいけない。
ソミュール液で漬ける方法なら、軽く表面を洗い流すだけでいいのでとっても楽です!
自家製ベーコンとスーパーのベーコンの違い
「ベーコンなんて、スーパーに売ってるのを買って食べればいいじゃないか」と思うかもしれません。
私がわざわざ2週間かけてベーコンを仕込み、燻製するのは「手作りが好き」なだけではなく、いくつか理由があります。
- 脂身を楽しめる
- 分厚いベーコンを食べられる
- 添加物なしで作れる
- なにより「美味しい」
ベーコンの脂身を楽しめる
スーパーで売っているベーコンって、赤身が多くないですか?
自分でベーコンを作った時にまず感じたのが、脂身のうまみです。2週間漬け込んだ豚バラ肉の脂身は、甘い!
この「脂身が甘い」という表現。時々テレビの食レポで聞く表現ですが、正直「脂身が甘いってどういうこと??」と思ってたんです。
でも、ベーコンの脂身は確かに甘い!
これまで作ってきた塩漬けのベーコンは水分が抜けているからなのか、ソテーしてかじると「シャクッ」と音がして甘いんです。(今回作ったソミュール液のベーコンは、水分が抜けてないからかそこまで音はしませんでした)
この脂身の甘さを味わうために、ベーコンを手作りしていると言っても過言ではありません。
分厚いベーコンを食べられる
手作りベーコンは、当然スライスするのは包丁です。
冷蔵庫にいれておいたベーコンは冷え固まってだいぶ切りやすくなりますが、それでも2ミリとかの厚みでスライスするのは不可能。かたまりの最初のほうなら、削ぐようにしてできるかもしれないけど、最後のほうはできません。どうしても、5ミリぐらいになってしまいます。
なんて贅沢!
5ミリ以上なら自分の好きな厚みにできるので、例えばジブリ映画「ハウルの動く城」でハウルたちが朝食にする分厚いベーコンもかなえられるんです。
あと、脂身の甘味と触感を味わうなら、厚いほうが当然良い。
添加物なしで作れる
市販のベーコンは、どうしても安全面から添加物を使われることが多い。
我が家は食物アレルギー持ちの息子がいるので、すっかり原材料表示をチェックするのが癖になりました。また、添加物はアレルギーにあまりよくないとのことなので、なるべく少ないものを選ぶようにも。
手作りなら、自分で材料を決められるので何の心配もありません。
その代わり市販品ほど日持ちがよくなかったりするので要注意ではあります。ま、たいていそんな心配をするまでもなく食べきってしまいますが。過去に、塩抜きに失敗して塩辛くなってしまった時は、冷凍しておいてチャーハン等に使っていました。
なにより「美味しい」
手作りなので、味は安定しません。上にも書いたように、塩辛くてソテーしただけでは食べられそうにないベーコンだった時もあります。
それでも、自分で塩とスパイスをすりこんで漬け込み、燻製にしたベーコンは美味しい。燻製の香りも市販品にはないものです。
自分で作ったからこそのこの美味しさ、市販品では味わえません。
夏は燻製シーズン
そろそろホームセンターにバーベキュー用品が並び始めました。最近はその横に燻製チップやダンボール製の燻製機を見かけることもあります。
道具は専用のものでなくても、百円均一の鍋やボウルで代用することもできます。
まず試してみるならば、ベーコンではないものからおすすめします。けど、時間はかかりますが手順は簡単なので、チャレンジもおすすめです。